尼崎市立地域研究史料館

史料館について

平成5年度 夏休み利用結果報告『地域史研究』第23巻第2号(通巻第68号)掲載稿を一部修正

昨年度に引き続き、今年度も夏休み期間中、児童・生徒の皆さんの宿題利用や自由研究への対応を位置付けて実施しました。その結果を報告させていただきます。

準備

市報をはじめ、各種ミニコミ誌等を通じて、夏休みの自由研究に史料館を利用できることの広報を行ないました。また、図書館・公民館・児童館などの施設には、手づくりの利用案内ポスターを掲示しました。
閲覧室には、昨年と同様に子供向けの歴史・文化関係の冊子や持ち帰り用のパンフレット類などを用意し、また文化財地図の掲示を行ないました。

実施結果

夏休み期間(7月20日~8月31日)を通じて、児童・生徒の利用は合計354人・相談件数200件、開館日一日平均ではそれぞれ10人・6件でした。実施2年目であり、市内全戸配布の市報で大きくお知らせしたこともあって、昨年の利用者数48人の約7倍を記録しました。
市内小学校の3・4年生を対象に、地域の歴史や社会・民俗などを調べる自由研究課題が出されていたため、3・4年生が親子連れで来館するケースが多く見られました。調べる内容では、市内の民話・伝説、祭、神社や寺院のいわれ、昔の遊びや遺跡などが多く、館の職員が親に対してレファレンスを行ない、親から子供に説明してまとめるケースが多かったようです。

反省と課題

実施した結果、館所蔵の子供向け文献・史料が限られているため、調べられるテーマも限られがちでした。また同じ理由で、どうしても親の宿題になってしまう傾向が見られました。
史料館では、夏休みの利用だけでなく一般利用件数もこのところ大きく増加しており(年間相談件数、平成4年度500件、平成5年度見込み1,000件)、限られた職員数では一件一件に時間をかけて応対することが徐々に困難になってきています。この点からも、職員が簡単な導入のレファレンスを行なえば、あとは子供たちが独力で調べられるような文献・史料の整備が求められてきています。
今後は、子供が見ても理解できるような文献・史料の準備や館独自の子供向け資料の作成、閲覧室レイアウトの工夫や各種地図類の掲示など、児童・生徒にも利用しやすい史料館づくりに努めていく必要があると考えています。現在、このテーマについて職場研究会で検討を進めていますので、いずれその成果を公表し、来年度以降の取り組みに役立てていきたいと思います。