尼崎市立地域研究史料館

史料館について

平成24年度地域研究史料館事業報告

1 史料の収集・整理・公開

平成24年度も、引き続き各種史料の調査・収集・整理・公開に努めました。平成24年度末現在の館蔵史料の概要は、以下のページ掲載の一覧表のとおりです。

地域研究史料館収蔵史料(平成25年3月末現在)

また、史料の利用相談(質問・調査へのレファレンス・サービス等)および、利用者向けの複写サービスの実績は次のとおりです。
この数年度間、相談利用件数・人数とも減少傾向にあったため、「2 情報発信・データベース公開」の項目で後述するWebサイトリニューアルやSNSの活用等により情報発信を強化したことなどにより、平成24年度は件数・人数が過去最高であった平成18年度前後数年間の水準をおおむね回復することができました。

平成24年度利用相談
来館 電話 e-mailその他 合計
1,016件 358件 208件 1,582件
1,216人 376人 241人 1,833人
平成24年度史料複写
(撮影を除く有料複写サービスの実績)
件数 枚数
524件 16,531枚
相談利用人数の変化

平成24年度当初地域研究史料館収蔵史料(対前年度比較)
種類 平成25年度当初 平成24年度当初 増加状況
古文書・近現代文書類 収蔵点数 128,511 127,592 919
整理公開点数 87,428 72,468 14,960
整理公開比率(%) 68 57
歴史的公文書 収蔵点数 17,792 17,189 603
整理公開点数 17,792 17,189 603
整理公開比率(%) 100 100
文献・紀要類 収蔵点数 101,797 98,494 3,303
整理公開点数 83,055 79,752 3,303
整理公開比率(%) 82 81
その他の史料 収蔵点数 72,949 66,692
整理公開点数 56,622 60,453
整理公開比率(%) 78 91
合計 収蔵点数 321,049 309,967
整理公開点数 244,897 229,862
整理公開比率(%) 76 74

備考: 「その他の史料」のうち写真史料の点数把握方法を平成25年度に変更しており、平成24年度の数字と単純に比較できないので、「その他の史料」及び合計の増加状況計算はブランクとした。

古文書・近現代文書類

平成24年度、新たに53件610点の文書群を、整理により399点の文書を受け入れました。これらの新規受け入れ分を含めて、未整理史料の整理・公開作業を進めるとともに、旧市史編集資料目録に収録されていてデータベース化されていない文書群について、尼崎の近世古文書を楽しむ会の会員有志によるボランティア協力を得てデータベース化作業を進めています。
これらの作業により、新たに作成した所蔵古文書・近現代文書類の文書群概要および文書目録のPDFデータを、当館公式Webサイトに順次公開しています。今後も引き続き、新規受け入れ文書群および過去に受け入れたデータ未作成の文書群について、概要・目録データを作成し、公開に努めていきたいと考えています。
平成23・24年度はこれに加えて、ボランティアのみなさんに「常吉村文書」の整理・目録化作業全般をお願いしました。これは、新「尼崎市史」編集事業の一環として、一連の古文書整理の様子を記録し新市史のうえで紹介することを予定しており、そのために実施していただいたものです。平成23年6月以降、計14回の作業(クリーニング作業3回、解読・目録採取8回、和紙ラベル貼付2回、撮影1回)を行ない、平成24年9月にボランティアのみなさんによる整理作業を終了しました。従来のボランティア作業で行なうことのない作業に挑戦していただき、貴重な作業過程を記録することができました。

歴史的公文書

(参考: 「事業要覧」資料編p26「歴史的公文書保存・公開事業の概要」、p27「歴史的価値を有する公文書等収集・保存方針及び取扱要領」)
平成24年度は、例年の庁内年限廃棄公文書からの歴史的公文書選別・収集・簿冊目録リスト作成作業、電子公文書の選別・収集に加えて、史料館所蔵の永年保存文書(全7群)の閲覧公開に向けた本格的整理に着手しました。年度中に第1群の簿冊目録整備とラベル貼付を完了し、さらに第2~6群の整理・目録化を継続中です。
また本年度は、本市経済環境局の環境創造課及び環境保全課と史料館の間で所管文書の保存・活用に関する協議を行ない、中央保健所の倉庫に保管されている文書の調査も実施しました。さらに総務局防災安全部と協議のうえ、本市が取り組む東北大震災被災地支援事業に関する文書・資料等を歴史資料として保存すべく、関連文書・資料の作成・保存状況に関する庁内一斉調査を行ない、対象文書・資料の把握及び収集に努めました。
今後も引き続き、歴史的公文書・資料の収集・保存について庁内各課との情報交換・意思疎通を行ない、また東日本大震災被災地支援事業関連文書・資料については把握と収集を継続していく予定です。

2 情報発信・データベース公開

史料館公式Webサイトのリニューアル

史料館公式Webサイトは、平成13年度の公開以来掲載情報の充実に努めてきましたが、公開後11年を経過し現在のWeb事情に合わなくなってきたため、ページ構成・デザインを全面的にリニューアルしました(11月29日公開)。新サイトでは複数のページを一画面に表示する「フレーム」を廃止したほか、サイト上での文字サイズ変更やページ印刷に対応するなど、前サイトの問題点を改善しました。
内容面では、既存の各ページを「利用案内」「レファレンス」「史料を探す」「刊行物」「講座・イベント」「デジタルアーカイブ」「史料館について」の7項目に再構成し、「史料を探す」項目に史料館が所蔵する各史料群の概要、利用方法などを紹介するページを新たに加えました。また、新たに英語版ページ"About Us"を作成し、年度末の平成25年3月29日に公開しました。

公式Facebook及びブログの開設、YouTubeの活用

公式サイトのリニューアルに加えて、日常的な情報発信力を強化すべく、平成24年度は新たに史料館公式Facebook(10月19日開設)及びブログ"アーカイブログ"(12月7日開設)をスタートさせました。SNSやブログの特性を活かして、館の事業や催し、新着史料から日常の出来事などの情報を掲載し、休館日を除いて1日1件以上の記事掲載に努めています。平成25年3月時点でのFacebookの各記事閲覧人数は、100人前後から多い記事で500人以上となっています。
また、Webへの情報発信の新たな試みとして、市河港課と共同で作成した尼崎運河PRスライドショー「尼崎運河に行こう!!」を、動画サイトYouTubeにアップしました(12月18日公開)。

史料検索システム等

平成19年度に運用を開始したWeb上の館蔵史料検索システムおよび、市民ボランティアのみなさんの協力を得て入力・構築したWeb版尼崎地域史事典"apedia"(アペディア)の運用を継続しました。
また、史料検索システムについては、今後写真類および絵はがき類のシステムへの追加を予定しており、その準備作業を実施しました。

レファレンス協同データベース

「レファレンス協同データベース」は、図書館及び類似機関が相互にレファレンス情報を交換・共有し、さらに利用者に広くレファレンス情報を公開していくことを目的として、国立国会図書館が構築・運営しているWeb上の公開データベースです。地域研究史料館は、史料館をどのように利用できるのかという利用情報を広く発信することを目的として、平成23年11月にこのデータベースに参加しました。
平成24年度、史料館は前年度に引き続き、2週間に1件のペースでこのデータベースへのレファレンス事例登録を続けており、平成25年3月末現在の登録件数はレファレンス事例30件、調べ方マニュアル3件となっています。
こういったレファレンス協同データベースへの積極的な事例登録・情報発信が評価された結果、レファレンス協同データベース事業の事務局からの要請により、3月22日・23日に国立国会図書館関西館で開催された第9回レファレンス協同データベースフォーラムにおいて、史料館の久保庭萌が「尼崎市立地域研究史料館のレファレンス事例公開について」と題する報告を行ないました。また史料館は平成24年度レファレンス協同データベース「企画協力員賞」に選ばれました。

3 ボランティア

平成24年度ボランティア作業実績
作業の種類 作業日程 回数 参加実人数 延べ人数
写真整理 グループ作業(月1回) 8回 8人 延べ32人
随時個人作業 127回 3人 延べ127人
フィルム糊除去作業
(2/23・24)
2回 9人 延べ11人
古文書整理 グループ作業(月1回) 11回 11人 延べ60人
マイクロフィルム保存 グループ作業(月2回) 22回 5人 延べ93人
襖下張りはがし作業 (9/28・29) 2回 9人 延べ9人
その他の作業 随時個人作業 102回 10人 延べ102人
合計 274回 44人 延べ434人

平成24年度も引き続き、講座・自主グループなどの企画・運営、史料調査や聞き取り調査、史料整理およびデジタル化など各種の作業について、ボランティアのみなさんの協力を得ました。

このうち、史料整理・デジタル化作業の実績は前表のとおりです。

平成24年度は新たにフィルム糊除去作業と襖(ふすま)下張り文書はがし作業を開始しました。作業日を設けてボランティアを募集する形式で、今後も継続して実施していく予定です。

4 地域研究史料館専門委員

地域研究史料館では、史料館事業全般について、調査・研究していただき、また指導・助言を仰ぐことを目的として、各分野の専門家を専門委員として委嘱しています。
平成24年度、委嘱した委員は次表のとおりです。

代表 岩城卓二
いわきたくじ
日本近世史 京都大学人文科学研究所(准教授)
副代表 市澤哲
いちざわてつ
日本中世史 神戸大学大学院人文学研究科(教授)
田中貴宏
たなかたかひろ
建築学 広島大学大学院工学研究院(准教授)

市澤委員および岩城委員には、それぞれ担当の時代分野についての調査・研究や史料情報提供などを行なっていただき、また次項に取り上げる新「尼崎市史」編集事業について、刊行物準備に向けた調査事項の検討と調査の実施などをご担当いただきました。
平成24年度から新たに委嘱した田中委員には、主として新「尼崎市史」の市制100周年刊行物に掲載を予定している地理図版の調査研究をご担当いただきました。

5 編集事業-新「尼崎市史」及び史料館紀要『地域史研究』-

新「尼崎市史」

(参考: 「事業要覧」資料編p21「新尼崎市史編集委員会委員名簿」、p29「新「尼崎市史」編集事業計画概要・同イメージ図」)
新「尼崎市史」編集事業は、尼崎市制80周年記念振興事業として平成8年度に開始し、市制100周年の平成28年度に完結予定の事業です。平成18年度に市制90周年記念刊行物として『図説尼崎の歴史』上下巻を刊行し、平成23年度には園田学園女子大学・同短期大学部との共同研究事業により構築したWeb版『図説尼崎の歴史』を公開しました。

平成24年度は、「学ぶ市史から調べる市史へ」を基本コンセプトとする市制100周年記念刊行物の刊行準備作業を継続し、地域研究史料館専門委員と地域研究史料館スタッフに加えて外部の専門家・協力者をまじえてのワーキング作業・研究会等を実施しました。会議・作業等実施実績は次のとおりです。

新「尼崎市史」編集委員会 1回
地域研究史料館専門委員会議 2回
地域研究史料館専門委員とのワーキング作業 12回
新「尼崎市史」研究会 1回参加者12人

平成24年度の作業により、記念刊行物の目次内容・執筆者候補がほぼ確定したので、平成25年度は外部への原稿執筆依頼と内部原稿作成を進めていく予定です。

史料館紀要『地域史研究』

昭和46年(1971)10月に尼崎市史紀要として創刊し、昭和51年度より尼崎市立地域研究史料館紀要として刊行を続けている『地域史研究』は、平成24年9月に第112号を発行しました。組版ソフトを導入して印刷データを出稿する方式に変更し頁単価を大幅にコストダウンしたことにより、従来の各号平均100頁から約2倍の頁数となりました。
『地域史研究』第112号 A5判193頁 600部発行 頒価850円
-目次-
グラビア 「大尼崎繁栄双六」(昭和12年)
論文 御園小学校の先進的取り組み-昭和30年代の挑戦- 玉木雄三
論文 「(財)尼崎市婦人共励会文書」について 宮城洋一郎
史煙 いま、なぜ学童疎開か 人見佐知子
尼崎郷土史研究会会誌『みちしるべ』50周年記念号の発行によせて 羽間美智子
市民の市史研究 中村光夫
人間魚雷・回天と阪本宣道君のこと-続編阪本宣道君について- 寺内邦夫
史料紹介 昭和11年8月「武庫村行政綜合視察概目答申書」 田中敦
書評と紹介 宗景正著『開拓民-国策に翻弄された農民-』 島田克彦
尼崎市立地域研究史料館所蔵絵はがきの整理・公開に向けて 西村豪
論文 日本における「市民文書館」の理念と実践 辻川敦
誌上レファレンス/ 史料 尼崎地域地震津波被害の記録 地域研究史料館

6 講座・自主グループ等の催し

『尼崎市史』を読む会

例会・分科会  計22回開催  延べ338人参加
月例会 平成24年度も引き続き、『図説尼崎の歴史』をテキストとする『尼崎市史』を読む会の月例会を、毎月第1木曜日の午後6時~7時30分、中央図書館セミナー室において開催しました。第198回から第209回まで12回開催し、参加者は延べ271人でした。
第1巻分科会 「『尼崎市史』を読む会」参加者有志が、尼崎の古代・中世史に関係する文献や論文を読み、自由な意見交換を通じて理解を深めることをめざして始めた研究会です。毎月第1金曜日の午後6時から7時30分まで、平成24年度は地域研究史料館において10回開催し、参加者は延べ67人でした。報告は参加者が輪番で担当し、天野忠幸氏の著書『戦国期三好政権の研究』(清文堂、2010年)をテキストとして、地道な学習を進めています。

自主グループ-尼崎の近世古文書を楽しむ会

3グループ  月2回  計63回開催  延べ516人参加
この会は、史料館が保存・公開する尼崎関係の古文書をテキストにして、近世のくずし字の読解に習熟することと、尼崎地域の近世史に親しむことを目的としています。例会の運営は参加者が中心となって行ない、解読の成果は参加者有志がデジタル入力して史料館で保存しています。将来的に解読文のデータベースとして公開する構想のもと、史料館はテキストの選定、解読・内容調査等において助言・協力しています。
次の3クラスにわかれており、いずれも午後1時30分~ 3時30分、地域研究史料館会議室を会場として開催しています。

  • 第2・第4日曜日開催クラス  22回開催  参加人数延べ161人
    平成24年度前半は、前年度に引き続き道意新田・橋本治左衛門氏文書 「諸願覚え日記」をテキストとし、安政4年(1857)11月から同6年9月までを解読しました。
    それと同時に、このクラスは参加者が減少する傾向にあったため、新 規参加者を募ることを目的として「古文書体験講座」を企画しました。実際の古文書に触れ、古文書の世界を体験することにより、読解に興味と親しみを感じていただくための初心者入門講座です。定員7名を募集したところ、8名の申込み・参加があり、7・8月に次のとおり実施しました。
    第1回(7/22)「古文書の説明」と「実際に読んでみよう」: 主として古文書の様式や作成目的を解説
    第2回(8/12)「絵図を見てみよう」: 水利絵図・村絵図の現物を示して解説・解読
    第3回(8/26)「村明細帳からわかること」: 内容解説と解読例説明
    講座開催後は通常の月例会を再開し、入門講座参加者のうち7人が新たにクラスに入会されました。初心者の方々が入会されたので、内容を理解しやすい「村明細帳」(穴太村・篠部正幸氏文書)にテキストを変更し、ベテラン会員による解読指導を中心に年度後半の例会を進めました。
  • 第2・第4金曜日開催クラス  22回開催  参加人数延べ182人
    テキスト=早稲田大学図書館所蔵服部文庫「山中新右衛門関係文書」
    前年度と同じテキストを引き続き解読しました。旧鴻池村(現伊丹市域)の山中家当主・新右衛門と大坂の鴻池善右衛門ら一族との紛争を、尼崎藩が調停した際の折衝過程の記録です。記録者の服部清三郎は儒者・服部南郭の子孫で、記録中には論語・詩経からの引用句などが多く、非常に細密な文字による詳細な記録と教養の高さが表れた漢字表記に苦労させられるテキストです。文久元年(1861)8月29日から同年9月13日までを解読しました。
  • 第1・第3金曜日開催クラス  19回開催  参加人数延べ173人
    講師=石井進さん
    テキスト1=伊丹市荒村寺(こうそんじ)所蔵「有岡古城之記続編」
    前年に引き続いてのテキストです。
    テキスト2=古田嘉章氏文書「時友村諸事留控帳」
    これも以前に解読途中であったテキストの続きで、弘化4年(1847)11月から嘉永元年(1848)12月までを解読しました。尼崎藩の樋方役人が普請の検分に出郷する際の人足手配通知や、村人が借金返済遅延について訴えられた旨の大坂町奉行所通知状、水利関係費用の村々分担額通知など、多様な公用文書が記録されています。

7 市民団体・研究機関等との協働・連携

市民、地域団体等からの要請による出講
尼崎倶楽部朝食会、尼崎ボランティア・ガイド養成講座、サロン・ド・サモン等主催「尼崎歴史講座(神戸・阪神歴史講座)」、あまがさき市民まちづくり研究会等主催「歴史の旅in尼崎北から南へ」オープニングセッション、武庫之荘駅前西地区まちづくり協議会総会講演会(市政出前講座)、武庫之荘文化会セミナー、ボーイスカウト尼崎地区協議会まち歩き「地域でレッツトライ!」、大庄まちづくり懇話会「大島荘の歴史講演会」(市政出前講座)、小田会歴史街道事業「有馬道を歩く」
尼崎市・他行政機関・公的機関等からの要請による出講
市新任職員研修、市職員建築技術研修、姉妹都市アウクスブルグ市訪問尼崎市青年使節団員研修、市河港課「尼崎運河講習会」、中央公民館市民大学講座、市立総合老人福祉センター講座、園田学園女子大学「シニア専修コース・日本史学」講義、大学共同利用機関法人人間文化研究機構国文学研究資料館アーカイブズ・カレッジ(史料管理学研修会)、神戸大学大学院人文学研究科「地域歴史遺産保全活用基礎論」講義、国立国会図書館レファレンス協同データベース事業フォーラム
講座・展示・調査・出版等への企画立案・実施協力・史料提供
サロン・ド・サモン等主催「尼崎歴史講座(神戸・阪神歴史講座)」企画・実施、市河港課との共同による尼崎運河PR スライドショー「尼崎運河へ行こう!!」の作成とYouTubeによるWeb公開、尼崎市総合文化センター「建築家村野藤吾と尼崎展」への展示史料貸出し、尼ロック(防潮堤尼崎閘門)防災展示室(兵庫県管理)への展示画像提供、甲南大学人間科学研究所発行『兵庫県学童疎開関係史料集成』第三輯への所蔵史料掲載、神戸大学大学院人文学研究科「地域歴史文化連携コンソーシアム」会議への協力

なお上記のうち甲南大学人間科学研究所発行『兵庫県学童疎開関係史料集成』第三輯は、同研究所が文部科学省の私立大学戦略的研究基盤形成支援事業の助成をうけて平成20年度から実施している「心の危機の見極めと実践的ネットワークの創造」に向けた共同研究プロジェクトのうち「子ども時代の戦争体験」をテーマとする調査研究の成果物として編集刊行されたものです。同書には、第二輯に引き続き、当館が所蔵する藤田浩明氏文書(浜国民学校学童集団疎開に関する史料)の一部を翻刻・掲載していただきました。
また出講と企画・実施の両面で協力した「尼崎歴史講座(神戸・阪神歴史講座)」は、尼崎市城内地区を中心に歴史・文化を活かすまちづくり活動に取り組む市民団体サロン・ド・サモンが神戸史学会等との共催により、平成22年度から連続開催している催しです。

参考: 平成24年度神戸・阪神歴史講座(尼崎歴史講座)実施状況

主催はいずれも神戸史学会とサロン・ド・サモン

神戸・阪神歴史講座第6回
参加者
70人
共催
神戸市立博物館
日時
平成24年6月17日
会場
神戸市立博物館
講演
河野未央さん(近代姫路大学助教)「海辺の支配と神戸~尼崎」
辻川敦(尼崎市立地域研究史料館長)「臨海工業地帯の歴史地理」
神戸・阪神歴史講座第7回
参加者
46人
共催
尼崎市市民運動中央地区推進協議会(県民交流広場事業)
日時
平成24年7月8日
会場
尼崎市中央地域振興センター
講演
中村光夫(尼崎市立地域研究史料館)「尼崎の歴史街道」
正岡茂明「"歴史の旅in尼崎北から南へ"企画について」
神戸・阪神歴史講座第8回(尼崎歴史講座第5回)
参加者
80人
共催
尼崎市市民運動中央地区推進協議会(県民交流広場事業)
日時
平成25年3月10日
会場
尼崎市中央地域振興センター
講演
黒田慶一さん(大阪文化財研究所主任学芸員)
「難波(なにわ)「八十嶋」(やそしま)と神崎川・猪名川下流域」