国民精神総動員運動

こくみんせいしんそうどういんうんどう
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』

  1937年(昭和12)7月の日中戦争勃発下に全国的に展開される一般国民の戦争協力体制強化策。尼崎市でも10月9日の市協議会で実施要項が決定されるとともに、軍事扶助委員292名がそのまま国民精神総動員運動(精動)実行委員に委嘱された。10月の第1回精動強調週間は市役所での戉申詔書奉読で始まり、翌1938年2月の第2回強調週間は尼崎中学校前広場の愛国大会に市民2万人を動員して始められた。7月7日の1戸1品金物類廃物献納運動では生徒児童や青年団員が1,369円相当額を回収、軍事慰問金に充てた。1939年にはラジオ体操や勤労奉仕も加え、9月の県議選、1940年5月の市議選に粛正運動を展開した。1940年10月の全国本部解散、同年12月4日の県本部解散にともない、大政翼賛会に包摂された。

執筆者: 岩村登志夫

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