失業救済事業

しつぎょうきゅうさいじぎょう
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』

  昭和恐慌が深刻となるにともなって失業者が激増したので、それを救済するために国・地方自治体などが失業者を雇用して行なった土木工事などをいう。兵庫県では1930年(昭和5)6月各市町村にたいして失業救済事業施行についての通達を出した。これを受けて尼崎市は1931年8月から1933年5月にかけて神崎浄水場の貯水池増設工事を行なった。また1931年12月から1933年7月にかけて、県の失業救済事業として尼崎-伊丹間の県道改修工事(産業道路)が実施された。

  戦後は、1949年5月に制定された緊急失業対策法にもとづき、尼崎市でも土木作業等の失業対策事業が開始され、1994年(平成6)3月まで継続した。

執筆者: 山崎隆三

参考文献

  • 『激動期を生きぬいた人たち-尼崎市失業対策事業の歩み-』 1993 尼崎市失業対策課

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