守部井

もりべゆ
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』

  守部村が利用した武庫川水系の用水路。武庫川東岸の常吉村領堤に取樋口を設けていた。1586年(天正14)の増田長盛から大島百姓中にあてた「大島井条書」(東大島部落農会文書/『尼崎市史』第6巻)に守部井の井口についての記載があるが、これが武庫川堤に設けた本格的な取樋かどうかは不明である。守部村では、高400石弱の田地の水源として、自領内の出水〔ですい〕および溜め池3、4か所を持っていたことからして、本格的な樋を設けたのは江戸時代に入ってからとも考えられる。

執筆者: 山下幸子

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