宋希璟

そうきけい
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』

  1420年(応永27)に来日した朝鮮使節。老松堂と号した。日本滞在中の見聞と自作の詩をしるした『老松堂日本行録』は、当時の日本の社会・風俗史料として希少。京都で将軍足利義持に謁見しての帰途、尼崎に宿したときの見聞として「秋に耕して大小麦をまき、明年夏にそれを刈り取り苗をまく、また『木麦』(ソバ)をまいて冬の初めに刈り取る」と、尼崎付近の農村で麦・稲・ソバの三毛作が行なわれていたことが記録されている。

執筆者: 地域研究史料館

参考文献

  • 谷村一太郎他校訂『老松堂日本行録』 1968 続群書類従完成会
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