徴兵規則

ちょうへいきそく
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』

  徴兵令にさきだって、1870年(明治3)11月政府は直属軍隊をつくるため、各府藩県にたいして1万石につき5人ずつ、20~30歳の身体強壮のものを士族・庶民を問わず選抜して差し出すよう布達した。これが徴兵規則である。兵庫県(第1次)では直ちに管内の摂津・播磨に布達し、翌1871年4月までに41人が兵部省大阪出張所(大阪陸軍所)に入隊した。市域からは川辺郡田中村の農民岡田藤吉が入隊した。また尼崎藩でもこれに応じて1871年正月までに少なくとも8人の士族が大阪兵部省に入隊した。徴兵規則は全国的に実施される予定であったが、実際は畿内5か国などに実施されたのみで終った。

執筆者: 山崎隆三

参考文献

  • 宮川秀一「徴兵令による最初の徴兵と臨時徴兵」『歴史と神戸』第26巻第2号 1987
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