東大寺

とうだいじ
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』

  奈良市にある華厳宗の寺。別称、金光明四天王護国之寺、大華厳寺、総国分寺ともいい、本尊は盧舎那仏。745年(天平17)に聖武天皇の発願によって創建され、奈良・平安時代をつうじて鎮護国家の中心寺院の一つとして寺勢を誇り、9世紀初頭には23か国92荘におよぶ広大な荘園を領した。市域にも、756年(天平勝宝8)に孝謙天皇によって施入された猪名荘、同荘から発展分立した長洲荘などが存在した。また、1180年(治承4)に平氏の焼打ちで炎上した東大寺の復興にとりくんだ重源が、周防国できり出した材木を、尼崎を輸送中継地として奈良まで運んだという所伝もある。

執筆者: 田中文英

参考文献

  • 平岡定海『東大寺の歴史』 1966 至文堂

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