破風のない家

はふのないいえ
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』
破風のない家
破風のない家

  伝説。常吉多田源氏の四天王の一人であった渡辺綱〔わたなべのつな〕が住んでいた。そのころ都の人びとに恐れられていた羅生門の鬼を退治にいき、その右腕を切り取ってきた。門戸を閉じて7日間の物忌みをしているとき、渡辺の里に住むおばに姿を変えた鬼が腕を取りもどしにきて、腕をつかむや、破風を蹴破って逃げていった。それ以後、常吉では屋根を寄棟造りにして破風を入れなくなったという。

執筆者: 山下幸子

参考文献

  • 岡田徯志編『摂陽群談』 1701
  • 『尼崎市史』第10巻 1974
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