農談会

のうだんかい
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』

  明治10年代に各地の農村で自然発生的に生まれた農事改良を目的とした私的な組織。精農家・篤農家が中心となり、農作物の品種の改良・交換、栽培法の改善、視察など技術交流を行なった。1881年(明治14)第2回内国博覧会のとき、東京浅草で全国から約120人が集まって全国的な農談会が開かれた。市域でも同年4月川辺郡南部連合町村農談会が設立されたことが知られる。同会はその後1年間に5回の農談会を開き、農事の得失を論じ、経験の交流をはかるなど活動した。町村制施行前後から、農談会と同じような趣旨で各地に私立勧業会が設立されたが、勧業会は農業のみでなく、広く農商工業を対象としたものに発展したものであった。

執筆者: 山崎隆三

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