原田神社

はらだじんじゃ
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』

  豊中市中桜塚1丁目の社。祭神は素盞嗚〔すさのお〕尊、大孁女〔おおひるめ〕命、月読〔つきよみ〕命、櫛稲田〔くしなだ〕姫、高龗〔たかおかみ〕命。社伝では天武12年南都より素戔鳴尊の霊を御車(六車〔むぐるま〕)に乗せてこの地に迎え春日神職が奉祀したとするが、この地一帯は広く中世の春日社領(垂水西牧北郷)であり、社伝は本来この社が春日社として生まれたことを表す。室町期にはこの地は六車原田郷と呼ばれ、当社は桜塚牛頭天王と称して西牧総社となり、足利将軍家の崇敬も得て、豊嶋〔てしま〕郡榎坂村(現吹田市)から川辺郡富松村(現尼崎市)まで72村の産土神となる。1578年(天正6)荒木村重の乱で社殿が焼失、以後衰退するが、1652年(慶安5)本殿(重要文化財)を再建、1688年(貞享5)以降原田神社と改める。

執筆者: 松下煌

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