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◇●◇●◇「バーチャル歴旅」〜史料館架蔵史料の紹介〜vol.17-2(その1)◇●◇●◇

by ブログ管理者

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さて、昨日に続き岸岡茂夫氏文書のご紹介です。

「御殺生」とは何か?ということですが、「殺生」の意味
は生き物を殺すこと。狩猟なども該当します。よって、
「殿様」は狩りのため塚口村近辺に出かけていた、という
ことになります。鷹狩ではないかと考えられますが、よく
わかりません。

ちなみに、城下町・尼崎には「鷹匠町」がありました。青
山氏藩主時代には、実際鷹匠や餌指といった鷹を飼育する
役職が確認でき、彼らは鷹匠町に集住していたと考えられ
ます。なお、藩主松平氏時代に同様の役職があったかは不
明です。
鷹狩であった場合、五代将軍綱吉の時代に禁じられて以降、
八代将軍吉宗が復活させるまで行われていないようです。
よって、史料にあらわれてくる「殿様」は、それ以外の時
期の藩主が該当するものと考えた方が妥当でしょう。

(つづく)


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