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大塚本家京印醤油引札/新たに収集した史料より

by ブログ管理者

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久しぶりに新着史料のご紹介。尼崎特産の生揚醤油製造
の中心であった、大塚醤油の引札です。
大塚醤油は、旧尼崎町のうち、大物町に店をかまえてい
ました。「京印醤油」の名で知られ、大正5年(1916)には
5工場で年産1万5,000石に達し、海外にも輸出していました。
今回収集したのは、明治23年(1890)の略暦がついた、
尼崎旧城内・緒方独立堂製の引札です。醸造元に名のあ
る大塚茂十郎は、本咲利一郎らとともに尼崎銀行・尼崎
紡績の創立に参加した尼崎の有力な実業家で、その後政
界にも進出しました。
得意先に配る引札を、目立つところに貼って一年間見て
もらえるよう、暦を絵柄に用いる例は、この当時よくみ
られました。のちの時代には、得意先に社名や商品を掲
載したカレンダーを配る形へと、商習慣が引き継がれて
いきました。
明治23年は大塚茂十郎の先代が亡くなった年で、茂十郎
はその後事業拡張に努めていきます。今回収集した引札
は、大塚醤油の3点目の引札です。当時の大塚醤油の支店・
大売捌所が列挙されていて、京阪神地方の各所に販売拠
点を設け、販路を広げていた様子がわかる貴重な史料と
なっています。


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