藤井庄介本店マッチラベル/新たに収集した史料より
by ブログ管理者
先日紹介した大塚醤油の引札と同じく、尼崎城下の名産
品であった醤油醸造に関わる新着史料の紹介です。
明治期から昭和期にかけて、多くの商店などが広告をマッ
チラベルに印刷し、宣伝用に顧客に配っていました。今
回入手したのは、醤油醸造業を営んだ藤井庄介本店のマッ
チラベルです。大正5年(1916)発行の『尼崎市現勢史』
は、同店が別所町に所在し、「山百印」の醤油を年数百
石醸造し、京阪神や四国土佐にまで広く出荷していたと
記しています。
入手したラベルには、女性が姉さんかぶりにした手ぬぐ
いに山の絵と「百」の文字が描かれ、「フジヒャク醤油」
という商標が印刷されています。このラベルが印刷され
た年代は不明で、「山百」が「フジヒャク」に変わった
のか、そのあたりのことは残念ながらよくわかりません。
それにしても、ずいぶんと趣のある絵柄ですね。
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