『石川道子氏著作集 近世西摂津の都市と農村』/おすすめ本コーナーより(その1)
by ブログ管理者
本書は、在野の近世史研究者、石川道子氏の三回忌にあ
わせ石川道子追悼事業実行委員会によって編まれた遺稿
集です。石川道子氏は、広く摂津地域を対象とし、膨大
な研究を積み重ねられてきた市井の歴史家でした。
古文書講座との「出会い」をきっかけに服飾デザイナー
から転身、という異色の経歴を持ち、酒造業・古川柳の
研究を主軸とし、藩札・飛脚・勧進者(虚無僧)・関東
大名の上方飛び地領など多岐にわたるテーマについて優
れた成果をあげました。独自の鋭い視角からの実証研究
は、学術論文としての評価も高く、その成果が埋もれて
しまうことを惜しんだ多くの方々の手により、このほど
著作集が刊行されました。
編集・発行 石川道子追悼事業実行委員会
『石川道子氏著作集 近世西摂津の都市と農村』
制作・発売 神戸新聞総合出版センター 2016年2月
|