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◇●◇●◇「バーチャル歴旅」〜史料館架蔵史料の紹介〜vol.23-1(その1)◇●◇●◇

by ブログ管理者

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前近代史料をご紹介しながら、尼崎市域のまちの歴史を
振り返りつつ時空を超えたバーチャル「旅」をしてしま
おう!というこの企画。ですが、今回は、尼崎市域外と
なりますので、番外編です。
ご紹介するのは、常吉村文書(尼崎市立地域研究史料館蔵)
のうち「麻田領箕輪村冨くじ興行お知らせ」で、麻田藩
箕輪村で実施された富くじ興行に関する文書です。麻田
藩は、外様大名青木氏が治める1万石余りの小さな藩で、
麻田村(現大阪府豊中市蛍池)に陣屋が置かれていまし
た。富くじが催された箕輪村(現大阪府豊中市箕輪)も
一部麻田藩領です。
「富くじ」は、現在の宝くじの起源とされています。一
般には、社寺の再建や修理などに際して実施されており、
一定の期日に特定の場所に買主を集め、売り出した富札
と同数の木札を箱の中に入れ、錐で突き刺して当り番号
を決定、当選者へ当選金を支払いました。
虫損があり、読めないところがありますが、札は総数で
1万枚発行されたと考えられます。札料は5匁で、一般の
富くじが1枚あたり1匁5分〜2匁5分だったことを考えれば、
1枚あたりの単価はやや高めです。


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