◆○◆○「あの頃の尼崎」〜史料館架蔵史料の紹介〜vol.29−2○◆○◆○
by ブログ管理者
古写真や絵はがきなど、史料館が架蔵している近現代の
ビジュアル史料を紹介するシリーズ「あの頃の尼崎」。
昨日ご紹介したのは、昭和46年(1971)1月16日に本
興寺(開明町)で撮影された写真です。もちろん実際に
火災が発生したわけではなく、1月26日の「文化財防火
デー」にちなんだ訓練の様子を広報課が撮影したもので
す。「文化財防火デー」とは、昭和24年1月26日に法隆
寺金堂で火災が発生し壁画が損傷したことをきっかけに
昭和30年に制定されたもので、この日の前後には全国各
地で文化財の防火訓練が開催されることになっています。
訓練の様子を伝える『市報あまがさき』490号(昭和46
年2月5日号)によれば、この年の訓練は本興寺本堂西側
鐘楼が火元となったという想定のもと、消防署・各分団・
自衛消防隊員約70名が参加し、はしご車など8台も出動す
る大がかりなものとなりました。開山堂・三光堂など寺
内の多くの文化財を守るため、みなさん真剣です。
昨年の尼崎市の「文化財防火デー」の訓練は富松神社
で実施されました。身近な文化財を守るため、私たちの
備えを確認する大切な一日です。
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