自転車の登録鑑札〜川口辰郎氏文書より〜(その1)
by ブログ管理者
尼崎・大物町に本宅があった鍋屋平三郎家(川口家)。
このたび同家の文書群について寄贈を受けました。近代
史料を中心とした膨大な文書群で、これから整理に着手
するため公開は少し先になります。
しかし、この文書群の中に興味深い史料がありましたの
で、先行してご紹介します。
写真は、尼崎市が交付した自転車の鑑札です。自動車の
ナンバープレートの自転車版、というところでしょうか。
昭和23年(1948)年9月1日に公布した尼崎市の「市税
条例」(『尼崎市史』第12巻)では、市の「法定独立
税」として「自転車税」が賦課されていたことが確認で
きます。自転車の取得に対して価格の5/100(一時税)、
年間1輌につき150円が課されました。徴税の関係から、
自転車の購入とともに市に登録手続きを行い、交付され
たのが上記の鑑札、というわけです。
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