阪神国道自動車株式会社”G.M.C.T30型鉄骨アルモヂユール張高級自動車”/新たに収集した史料より(その2)
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今回の絵はがきの絵柄の車体は国道線に使われた車よ
りも小さく、宝塚線用に増備したものと考えられます。
当時の自動車車体は木骨鋼板張りが一般的でしたが、
この車の構造は骨組みが鉄製で外板に「アルモヂュー
ル」を張っていると記されています。この「アルモ
ヂュール」がどういう素材なのか不詳ですが、名称か
らアルミニウムあるいはジュラルミン素材の可能性が
考えられます。鮮やかなカラー印刷からは、アルミの
色をそのまま生かしたような銀色と、フェンダー・ルー
フ・エンジンフード上部から窓下に連なる帯状の部分
を青色とした配色がわかります。
戦後、バスが鋼製車体に変わって以降も、阪神バスは
銀色に青帯を巻いたカラーリングを引き続き使ってい
ました。この絵はがきの車体の配色が、そのルーツな
のかも知れませんね。
(おわり)
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