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享保の「国分け」に翻弄された村々―武庫川修復普請に関わる訴訟史料から―(その1)

by ブログ管理者

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先日ご紹介した、田口和正氏文書9-3「武庫川堤破損
修復につき訴訟」(尼崎市立地域研究史料館所蔵)。
実はもう一点興味深い事実がうかがえる内容となって
います。
この史料は、享保8年(1723)8月23日に西昆陽・常松・
常吉(いずれも武庫川沿い、尼崎市域北西部の村々)
の3か村から大坂町奉行所へ提出された願書です。
史料によると、西昆陽・常松・常吉の3か村は、享保6
年ごろより、下大市・上大市両村(現西宮市域)と武
庫川堤防の破損箇所の修復に関して、訴訟で争ってい
ました。この訴訟は、先日ご紹介した正徳2年(1712)の
武庫川洪水が遠因となって引き起こされたものです。
原告は下大市・上大市両村で、その出訴先は京都町奉
行所でした。村々は長らく京都に滞在、粘り強く訴訟
を戦いぬき、いよいよ裁決、という段階を迎えていま
した。まさに裁判は終了目前だったのです。


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