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■大物浦(だいもつのうら)と絵画作品(2)

by ブログ管理者

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写真は「摂津大物浦平家怨霊顕る図」です。「芝明神前
丸屋甚八板」と記されていますが、描いた絵師は不明です。
ダイナミックに描かれる直線の稲光と曲線の波の対比が
面白い作品です。右側上方に描かれる平家の怨霊は安徳
天皇始め、女性も含めた一門が浮かびます。「船弁慶」
では、こうした亡霊たちを「雲霞(うんか)」の如く浮
かぶと語られますが、まさにその情景を描いたものです。
その先頭に薙刀をもつ平知盛(とももり)の怨霊が描か
れています。知盛は壇ノ浦の平家一門の総大将。「船弁
慶」では後シテとして登場し、薙刀をふるう舞で後段を
盛り上げます。
波にあおられ不安定になっている船上では、義経は抜刀
し、果敢に知盛に立ち向かっています。弁慶は右手の部
分が消えて見えないのですが、大きく手を広げている
姿が描かれていると思われます。「船弁慶」では、弁慶
は刀で応戦する義経を押しとどめ、その後五大明王に祈
りを捧げ亡霊を調伏していきますが、まさにその押しと
どめた姿が描かれているのでしょう。
先に「船弁慶」のあらすじを紹介しましたが、その情景
を忠実に描いた作品といえます。


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