アーカイブログ | 尼崎市立地域研究史料館








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新着史料の紹介(その1)

by ブログ管理者

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 史料館が寄贈を受けた古文書をご紹介します。
 写真は、五月八日付「跡部(あとべ)山城守良弼(よ
しすけ)宛て松平遠江守忠栄(ただなが)書状」です。

 松平忠栄は尼崎藩櫻井松平家6代目藩主です。書状では、
「民部卿の訃報に接し、言葉を無くした」との悔やみを
述べています。
 書状の宛名にある人物、跡部良弼は跡部家に養子に入っ
ており、実父は肥前唐津藩主・水野忠光(ただみつ)。
天保の改革を主導した老中水野忠邦とは兄弟の間柄です。
 書状の「民部卿」が誰を指すのか確定できていません
が、跡部家は代々、民部・式部・監物などを名乗ってい
ますから、おそらく良弼の養父良貞ではないかと考えら
れます。良貞もまた跡部家へ婿養子として入っており、
実父は伊予国今治藩主である松平定休(さだやす)で、
久松松平家の出身でした。

 良貞の没年について調査が及んでいませんが、良弼が
山城守を名乗ったのは天保期(1831〜1845)ですので、
書状作成時期は天保期のものと考えています。


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