阪本宣道氏事故死の瞬間/日本戦没学生記念会機関誌『わだつみのこえ』より
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元尼崎市長・阪本勝氏の次男であり、人間魚雷「回天」
の特攻隊訓練中に事故死した阪本宣道(のぶみち)氏
について記録した作家・寺内邦夫さんの文章を、さきに
史料館紀要『地域史研究』第111号・112号に掲載しま
した。
この宣道氏の事故の瞬間について記録した証言がある
ことが、寺内さんからのご教示によりわかりました。日
本戦没学生記念会機関誌『わだつみのこえ』第118号に
収録された、岩井忠正さんによる講演録がそれです。
学徒出陣の予備士官(少尉)だった岩井さんは、訓練中
の回天に追随する艦艇に乗船していて事故を目撃され、
講演録にそのときのなまなましい様子が記録されてい
ます。
岩井さんは宣道氏の事故死のことを、「本にも書かな
かったことで、未だに忘れることのできない事件」であり
「いまだに胸が痛くなる思い出」と回想しておられます。
『わだつみのこえ』第118号を閲覧ご希望の方は、どう
ぞ史料館までご来館ください。
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