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寄託史料のご紹介-「御城内町人出入札」-(その2)(2)

by ブログ管理者

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しかし、村方では、寛保3年(1743)以降、大庄屋が「御門通
札」を発行するようになります(衛藤彩子後掲論文)。
この理由は定かではありません。また、町方についても同じ
く変更があったのかどうかは不明です。
今後、さらなる検証が必要です。

尼崎藩については、いわゆる藩政史料は断片的にしか残さ
れていません。そのため、尼崎藩の支配機構を含めた藩体
制、藩政については、先行研究に学び、村方・町方などの
史料を用いながら、再構成していく作業が必要になります。
今回の史料もまた、そうした再構成に重要な役割を果たす
史料といえます。
ちなみに「御城内町人出入札」という墨書の横にある不思
議な形状の刻印についても、これが何を指すものなのかは
よくわかりません。
まだまだたくさんナゾの残る、史料だといえます。

【参考文献】
『尼崎市史』第5巻・第6巻
岸添和義「尼崎藩の大庄屋制度について」
(『地域史研究』101号、2006年)
衛藤彩子「尼崎城御門通札の変遷と城内通行−岡本家大庄
屋日記の事例から−」(西宮市立郷土資料館『研究報告』第十集、2013)


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