尼崎市立地域研究史料館紀要『地域史研究』119号を刊行しました!(4)
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史料館が年1回刊行している『地域史研究』。不定期
ですが、119号の内容をご紹介していきます。今回は
近現代史の論考3本です。
井上衛氏は、戦前期レールを敷く直前まで工事が進
められた幻の「宝塚尼崎電気鉄道」(現在の兵庫県
道42号尼崎宝塚線:通称尼宝[あまほう]線)の計画・
工事の状況を公文書や伊丹市立博物館の聞取調査成
果などを駆使し、検証したものです。
史料館の中村光夫は杭瀬の万丈堤防と村会認定の石
柱について紹介。石柱は水害に悩まされた地域の歴
史を伝える貴重な地域の遺産として保存が決定した
もので、現在は杭瀬公園に保存されています。
出口雄大氏は、戦後日本における都市部地域社会の
考察するうえで町内会・自治会に着目、この間武庫
地域をフィールドに検証を積み重ねてこられました。
今回の論考では、1970年代の武庫之荘文化会の収支
決算から、その諸活動について考察しています。
写真は、昭和17年(1942)頃と推定される尼宝線と、
杭瀬公園で保存されている石柱の様子です。
『地域史研究』第119号は、1冊850円で史料館で販売
しています(郵送販売も可)。
http://www.archives.city.amagasaki.hyogo.jp/publishing/bulletin/
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