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50年前の尼崎

by ブログ管理者

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いまからちょうど50年前の昭和45年(1970)7月の市報に、城郭
画家・荻原一青さんの随筆「城下町と工都」が掲載されています。
以下に一部抜粋してご紹介します。

  尼崎に城があった。本当だろうか、といまの世代の人は
 首をかしげる。
  それほど尼崎には城の遺構が何ひとつ残されていない。
  古くからこの地は、水路の要所となり、幾多の武将が京
 への道を往来し、また戦いの地となり、いくつかの城がで
 き、そして消えて行った。本格的な近世城郭としての尼崎
 城が生まれたのは、徳川の天下となってからである。
 (中略)
  青い空に澄んだ川の流れ、これが昔の尼崎だった。とこ
 ろが現在ではどうか。灰色の空、泥の川となり、公害とい
 う言葉を知らなかった昔がウソのようである。
  築地の城下は私のふるさとである。少年のころ、窓から
 青い海が見えた。朝夕、漁師舟の入舟出舟の帆影で浜辺は
 にぎわっていた。そして五十余年間尼崎の移り変わりを見
 てきた。

かつて存在した尼崎城に思いを馳せながら、今から100年近
く前となる荻原さんの少年時代、そして50年前と、時代と共に
変化する尼崎のまちの様子を克明に描いています。


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