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江戸時代の屋号/新たに入手した尼崎藩札

by ブログ管理者

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時代劇などに登場する江戸時代の商人は、〇〇屋、××屋
といった屋号を名乗っていますね。
商家の屋号は、出身地や取引先の地名・国名からとった屋号
(越後屋など)、縁起のよい字や福の神からとった屋号(寿屋、
えびす屋など)、商う品物を屋号としたもの(油屋など)、
名字をそのまま使ったものなどがあります。のれん分けによっ
て、同じ屋号を使うことを許され名乗るようになる例もめず
らしくありませんでした。
写真を掲載したのは、史料館が最近新たに入手した尼崎藩
札です。安永6年(1777)に発行された銀一匁(もんめ)札で、
従来は掛屋・泉屋・加島屋といった城下の有力商人が引請け
人であったことがわかっていました。
この札には、大物町の塚口屋五良兵衛が引替所(引請け人)
として記されています。塚口屋というのは、醤油醸造を営ん
でいた寺岡家と思われます。大物町は、尼崎城下の名産品で
ある生揚(きあげ)醤油の醤油蔵が軒をつらねたことで知られ
ています。
塚口屋という屋号は、同じ尼崎市域の塚口村を連想させます。
寺岡家が塚口出身だったのか、あるいは商売の関わりや由縁
があったのでしょうか。そう考えると、興味深い屋号ですね。


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