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富田(とうだ)村の史料上の初見

by ブログ管理者

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地名研究上の基本事項のひとつに、史料上の初見の確認
があります。
あきらかになっている歴史上の文書・記録のうえで、その
地名が記されていることを確認できる最も早い年代の文書・
記録とその年代を確認する作業です。これが、いつの時代
からその土地がその地名で呼ばれるようになったのか、地
名の成立年代を知るうえでの基本になるからです。
摂津国川辺郡富田村(現尼崎市東園田町1丁目付近)の史
料上の初見は、従来「慶長十年摂津国絵図」の記載により
慶長10年(1605)であると考えられてきました。ですが近
年、尼崎市立歴史博物館所蔵の天正14年10月4日付「豊
臣秀吉朱印状」により、天正14年(1586)までさかのぼる
ことが確認されました。
この朱印状は、秀吉が富田村の430石の領地を堀田三左
衛門尉に与える旨を記すもので、天正期におけるこの地域
の領有関係がわかる貴重な史料です。

Web版尼崎地域史事典"apedia"は、尼崎地域の地名につ
いて、史料上の初見などの基本事項を掲載しています。
秀吉朱印状により初見年代が早まったことを、「富田」の項
目に追記しました。
http://www.archives.city.amagasaki.hyogo.jp/apedia/


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