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桐一葉(その2)

by ブログ管理者

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桐ならぬ博物館中庭の桜一葉
(つづき)
このように、緒戦で手痛い打撃を受けた且元でしたが、その後は徳川
方として冬の陣・夏の陣に参戦し、戦争終結・豊臣家滅亡を見定めた
うえで、その直後に病没しています。

そんな且元が、家康との対立から滅亡への道をたどる豊臣家のことを
案じ、自身の姓の一字でもある桐の落葉にことよせて詠ったのが、
冒頭紹介した句であると言われています。
且元は、豊臣家への忠節厚い武将であったと言われています。大坂の
陣に際しての不本意な離反、尼崎での大坂方との戦闘と敗北、そして
豊臣家滅亡を目の当たりにしたことは、大きな心の痛手となったこと
でしょう。
そんな且元のやるせない思いが、この句からは伝わってきますね。

以上、落葉の話題から、尼崎に関わりがあったひとりの戦国武将をご
紹介しました。
引き続き、SNSなどを通じて、尼崎の歴史にまつわるエピソードをお伝
えしていこうと思います。

(おわり)


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