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疫病流行を予言する人獣「クタベ」と尼崎藩主・松平忠誨(ただのり)(その2)

by ブログ管理者

松平忠誨は、享和3年(1803)生まれ。文化10年(1813)
に数え年11歳で家督を継ぎ尼崎藩主となりましたが、文
政12年(1829)27歳の若さで死去した人物です。「クタ
ベ」を描き写した当時、忠誨は25歳。
ここはなぜ描き写したのか、その動機が気になるところ
です。単なる好奇心からか?自身の体調になにがしかす
でに異変を感じていたのか?残念ながら、史料からはこ
れ以上詳しいことはわかりません。ただ松平忠誨は、藩
主としての足跡や人物像をうかがう史料が少ないことか
ら、こうした史料情報自体がとても貴重といえます。

上記図録『立山ふしぎ大発見!?』は、あまがさきアーカ
イブズでもご覧いただけます。  
さらに「クタベ」の流行の様子や起源、またなぜ越中立
山に端を発した噂だったのかを詳しく検討した論文が、
インターネットでご覧いただけます。重厚な論文ですが、
読んでいてとても楽しく、大変興味深い内容となってい
ます。

細木ひとみ「疫病流行を告げる「クタベ」と越中立山に
現れた理由」(『富山県[立山博物館]研究紀要』第27号、2020)
https://www.pref.toyama.jp/documents/15900/27_hosoki.pdf


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