『寺江亭祉顕彰に就いて』/最近のおすすめ本コーナーより
by ブログ管理者
神崎川沿いにあるシオノギ製薬杭瀬事業所の北側に、平
安貴族藤原邦綱の別邸で会った寺江亭(てらえてい)跡
の碑があります。平清盛や後白河法皇も滞在したと伝え
られ、近年歴史ウォークのコースに組み入れられるなど関
心が高まっていることから、本書複製コピーの提供を受け
たのを機会に、館の蔵書として製本しました。
この寺江亭の碑が建立されるきっかけとなったのは、昭
和戦前期にこの近辺で礎石と思われる石材が発掘され
たことでした。本書は、この発掘と顕彰の経緯に加えて、
郷土史家吉井良秀氏と吉井良尚氏が遺構を寺江亭跡に
比定する考察文を掲載しています。
『寺江亭阯顕彰に就いて』
田中仁蔵編輯 塩野義商店生産部杭瀬工場発行
昭和18年 50p A5判
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