大阪亜鉛鉱業は、明治44年（1911）に尼崎に工場
を開設・創業した会社です。大正11年（1922）、同
社神島工場（岡山県）の事務所棟を尼崎市が買い
取り移築して新庁舎とするなど、尼崎と深い関わりの
ある企業でした。
『尼崎市現勢史』（土井源友堂、大正5年）によれば、
同社製品の多くはイギリスとロシアに輸出されてい
ました。絵はがきにも、1910〜1915年の亜鉛のロン
ドン相場での金額が掲載されています。
このことから、この絵はがきは大正5年（1916）に発
行されたものではないかと推測されます。