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『喫茶問答』/新たに収集した史料より(その1)

by ブログ管理者

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『喫茶問答(きっさもんどう)』は、尼崎藩松平氏第6代藩主
である松平忠栄(ただなが・文化元−1804−〜明治2−
1869−)が、天保11年(1840)に著した書物です。このたび
版本を収集したので、ご紹介します。

忠栄は尼崎藩の財政改革に意欲的に取り組んだほか、目
安箱を設置するなど民意を聞き入れる政策なども打ち出し
た人物です。『喫茶問答』は、忠栄が一時「伺察官」を設
置したことについて、忠栄の「微意(ささやかなこころざし、
の意)」を「茶話(お茶を飲みながらする気軽な話)」、
つまり問答形式で著しています。
「伺察」とは、ひそかに様子などをみることをいいます。
つまり、忠栄は一時期何らかの目的をもって内偵を設置
したようです。
同書で「伺察官」の設置は「祖先之法」にはなかったと
述べられており、新たに設置された役職であったことが
うかがえますが、事実、忠栄が藩主であった時期に尼
崎藩士の職務として「隠密方」「隠密廻り」などが確認で
きますので、「伺察官」はこの「隠密方」「隠密廻り」を意
味するものと考えられます。
(つづく)


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