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昭和9年(1934)12月10日『阪神タイムス』/新たに収集した史料より

by ブログ管理者

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昭和戦前期に発行された『阪神タイムス』の昭和9年12月
10日号を入手したのでご紹介します。旧城下西本町に事
務所を置く「阪神タイムス社」が発行し、一面トップは
当時空席であった尼崎市長に上村盛治を推す記事です。
東難波の大地主であった上村盛治は、尼崎市の二代目市
長を務めた人物です。昭和3年に上村が退いたのち、初
代市長であった旧藩主家一族の櫻井忠剛がふたたび市長
を務めますが、この新聞が発行された昭和9年の10月15日
に現職のまま病没してしまいます。同年9月の室戸台風に
よる被災からの復興が進まないなか市長が空席となり、
尼崎市政はやや混乱した状況にありました。
上村を擁する土曜会は、尼崎市議会に勢力を持つ保守派
でした。この新聞は上村の市長返り咲きを訴えています
が、結局市長選任は翌昭和10年6月まで持ち越され、有吉
實を中央官界から受け入れる形で選任します。
昭和恐慌からようやく立ち直って間もなく室戸台風に襲
われ、小田村との合併を控え、さらに全国レベルでは2.
26事件、日中全面戦争へと突き進む直前の緊迫した時代。
そんな尼崎の様子を伝える同時代史料です。


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