高度成長期の尼崎の都市イメージ/新たに収集した史料より
by ブログ管理者
都市のイメージは固定化しやすいものです。尼崎の場合
もしかり。日本全国の他都市と同様、本来多様な側面を
もつまちなのですが、メディアに取り上げられる際などは、
固定化されたイメージに沿った記事がどうしても多くな
るようです。
このたび新たに収集した昭和32年(1957)発行のグラフ
誌『毎日グラフ』にも、「ケムにまかれる『尼崎』」という、
あまりありがたくないタイトルの記事が載っていました。
内容は、大気汚染公害の深刻な状況を紹介するもの。揶
揄するようなタイトルですが、この年に実施された汚染調
査の様子も紹介されており、グラフ誌らしく写真が多く掲
載されているので、この時代の尼崎をビジュアルに知るこ
とができる貴重な史料と言えます。
史料館では、こういった尼崎に関する記事を掲載した雑誌
類も、機会をとらえて収集・公開しています。閲覧ご希望
の方、どうぞご来館・ご利用ください。
|