◇●◇●◇「バーチャル歴旅」〜史料館架蔵史料の紹介〜vol.3-2(1)◇●◇●◇
by ブログ管理者
昨日の「ある場所」、正解は「尼崎城の城門」でした!
時代劇などでは、固く閉ざされた城門の前に、いかめし
い顔の二人の門番が槍を交差させて一般の人々が入ろう
とするのを阻む、というシーンがよく見られますが、実
際は多少異なっていたのかも…と思わせるような研究成
果が、近年次々と発表されています!
昨日ご紹介した札は、「御門通札」と呼ばれています。
尼崎藩領の領民が用があって城の門を通る際に使用され
たもので、いわゆる通行許可証です。
陸上では「東西大手・仮橋・土橋」、船は「兵庫橋・辰
巳」にある番所でチェックがあったとされています。
「御門通札」、18世紀中頃には、尼崎藩領の大庄屋組の
ひとつである瓦林組(20ヵ村ほどで構成)に対して、800枚
以上発行されたことがわかっています。つまり、これだ
けでも、相当多くの人々が、城に出入りできる状態にあっ
たと考えられるわけです。
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