◇●◇●◇「バーチャル歴旅」〜史料館架蔵史料の紹介〜vol.7-2(その2)◇●◇●◇
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「沖手御備」として多くの船を係留させているのは、神崎川
と考えられ、大小の船を集め、河口部を遮断している様子が
見てとれます。こうした河口部の固めは、大坂御船手・川口
奉行の指揮のもと、安治川でも行われていました(『新修大
阪市史』第4巻より)。
西嶋新田(現大阪市西淀川区)には、やはり篝火がたかれ、
その背後、川筋に沿って陣幕が張られています。陣幕の内側
には、槍でしょうか?多くの武具が備えられていることがわ
かります。この一軍については、「尼崎遊軍御備」と説明さ
れています。「遊軍」は、遊撃隊。いつでも出動できるよう
に待機している軍隊です。「いざ」という時にすぐ動ける軍
を、この地に配備していました。
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