新扶桑金属というのは、鉄鋼メーカーの老舗である住友
金属工業が戦後に扶桑金属と改称し、企業再建整備計画
により新会社として昭和24年7月に再発足したときの企業
名称です。尼崎市東向島所在の鋼管製造所（現新日鐵住
金尼崎製造所）も、新扶桑金属に属していました。この
当時の「会社概要」を入手しました。
住友金属は、戦時期の戦災被害に加えて戦後は賠償施設
指定を受けるなど、きびしい経営環境のなかで企業を再
建していかなければなりませんでした。この「会社概要」
には、そういった経緯や経営状況、当時の工場施設の様
子などが紹介されています。