写真1 「播磨国太山寺衆徒等注進状」 神戸市太山寺蔵 写真提供:甲陽史学会

太山寺の衆徒が、護良〔もりよし〕親王の命令で、赤松円心の軍に加わり、各地を転戦したことを報告した文書。
報告を受けた赤松円心は、文書の袖〔そで〕(右側)に「一見了」と花押(サイン)を記し、太山寺の報告を認め
ました。後掲の「森本基長軍忠状」と同様に、この文書は太山寺の戦功を認めた文書として、合戦後に恩賞を
求める根拠に使われたと思われます。