「尼崎藩浦条目」(地域研究史料館蔵)

江戸時代は、湖沼や海浜に面した村のうち、領主の海上輸送や朝鮮通信使、海難救助など
に労働力を提供する村が決められており、この村だけに漁業権が認められていました。これ
を浦方〔うらかた〕と呼び、こうした労働力を浦役〔うらやく〕と言います。浦方には浦高札や浦
条目など、一般の村とは異なる法令が出されました。