岡院の石棺

ごいんのせっかん
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』

  舟形石棺の蓋石である。市域東北部の御園〔みその〕2丁目、阪急神戸線の北側沿いに周囲をコンクリート台に固定されて保存されている。長さ191.7cm、幅81.2cm、最大厚約30cmの凝灰岩を磨いてつくられている。表面は家形に近い稜線をもち、内面は、旧来硯〔すずり〕橋と呼ばれ、用水路に架けられていた名のとおり、長辺140.2cm、短辺52.0cm、深さ約1cmに浅く彫られている。わずかながら朱の痕跡が見られる。市の周辺地域では、最古のもので5世紀後半のものと考えられる。舟形石棺は、4世紀中葉から6世紀までヤマトの周辺首長の棺として存続し、大和政権に特徴的な長持型石棺と顕著な分布差を示している。出土については、北西に位置していた池田山古墳であるといわれているが、年代的に見て差があり、この周辺は古墳が集中しているところであるので、そのなかのひとつから出たものであろう。

執筆者: 橋爪康至

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