昆陽駅

こやえき
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』

  川辺郡の内。山崎通(西国街道)の一宿駅。寛永(1624~1644)のころ宿駅の指定を受けたと考えられている。御定人馬25人・25匹。西は西宮宿まで、東は瀬川・半町宿までの公用継立てを行なうとともに、旅人・商人荷物の運送に携わった。山崎通は西国大名の参勤交代のための通行が多く、昆陽宿は西宮・郡山宿の「間の宿」として主に休息や昼食に利用された。幕末の一時期を除き助郷村の指定はなく、主に忍藩領村々からの助成によって宿駅経営を維持した。「山崎通宿村大概帳」による1843年(天保14)の昆陽宿は、本陣1軒、旅籠7軒、継立問屋1軒、家数174戸、人口913人。村内7か町からなる。

執筆者: 石川道子

参考文献

  • 『伊丹市史』第2巻 1969
  • 『近世交通史料集』 5 1971 吉川弘文館
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