尼崎第一・第二発電所

あまがさきだいいち だいにはつでんしょ
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』
尼崎第一・第二発電所(昭和39年頃撮影)
尼崎第一・第二発電所(昭和39年頃撮影)

  関西共同火力発電(株)により、大庄村末広町に建設された火力発電所1931年(昭和6)12月、用地9.24haを買収し翌年9月第1期工事に着手。1936年第一発電所完成。発電機は三菱電機製3基・芝浦製作所2基・英メトロポリタンヴィッカース社製1基の計6基を設置。建設費3,380万円。同年9月出力31万8,000kWとなり東洋最大の火力発電規模となる。続いて第二発電所は、1936年12月に着工。翌年12月第1号機運転開始、2号機も含め1939年4月には出力13万5,000kWを完成。同年4月、日本発送電(株)に移管。1943年には第二発電所が出力30万kWに拡張された。以後、関西地域の火力発電の中心として太平洋戦争中の空襲により被爆するも稼動する。1951年5月、関西電力(株)に移管。第二発電所設立時すでに煤煙炭塵防止が問題になり、特に1965年ころ以降大気汚染改善の要求が強まり、かつ設備の老朽化もあって1974年9月に第一発電所、1976年3月に第二発電所がそれぞれ廃止された。

執筆者: 中山正太郎

参考文献

  • 『関西共同火力発電株式会社事業史』 1941

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