心身障害者福祉施設

しんしんしょうがいしゃふくししせつ
樫の木園より転送)
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』

  身体および知的にハンディキャップをもっている人が、作業や遊びを通し、生活訓練および機能訓練などを行ない社会参加や自立を促すことを目的にした施設で、障害の種別や程度および年齢等に応じて分類される。

  尼崎市の心身障害者施設は1963年(昭和38)5月25日に久々知に開設(6月1日開校)の精神薄弱児通園施設市立あこや学園が始まりで(1969年4月16日西宮市田近野町に新築移転)、その後1966年12月1日には肢体不自由児通園施設市立たじかの園を開設した。言語障害児・情緒障害児等を対象にした心身障害児通園事業としては、1972年4月に樫の木園が開設された(1973年10月、運営主体として社会福祉法人樫の木会認可)。また、尼崎・西宮・芦屋・伊丹・宝塚・川西の各市および猪名川町の阪神間6市1町が共同した社会福祉法人阪神福祉事業団の設立が1964年12月9日に認可され、翌年12月1日西宮市山口町に精神薄弱児施設ななくさ学園を開設、その後、1975年に精神薄弱者更生(入所)施設ななくさ育成園、1993年にななくさ新生園、2002年(平成14)には西宮市田近野町にななくさ清光園を増設し今日に至っている。一方、身体障害者施設としては、社会福祉法人が運営する尼崎武庫川園カトレアの園、尼崎稲葉園が、また知的障害者施設としては、尼崎武庫川園松の園・第2松の園、清流園、塚口福成園がある。ノーマライゼーション思想の浸透が図られるなかで、1985年に開設された尼崎市身体障害者福祉センターは、障害者福祉の拠点としてデイサービスを中心に事業を進め、また各施設では地域に開かれた施設に向けて積極的な取り組みが行なわれている。

執筆者: 佐田弘子

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