ええじゃないか

ええじゃないか
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』

  1867年(慶応3)7月から翌年4月にかけて、北海道・東北・九州を除いた全国各地でみられた乱舞と札降り。史料上確認できる始期は三河吉田宿に近い牟呂村の7月14日で、御鍬祭100年祭の流行の一つと見られる。しかしその広域的なひろがりは、幕末の政情とからみ、9月以降は次第に世直し的要素を帯びた。おかげ参りとは異質の流れとみた方がよい。主に町村の富豪・有力者のもとに降札があり、民衆が踊り込むことが多かった。はやし言葉も「よいじゃないか」など地域により多様であった。伊丹では10月20日に始まって11月19日から流行となり、尼崎でも11月28日に下坂部村の地方代官沢田家に札降りがみられた。西宮については、幕臣福地源一郎の『懐往事談』や吉井良尚の『老の思出』に記述がある。「長勝踊り」ともよばれ薩長倒幕軍支持を示した地域もある。降札の内容は、伊勢皇太神宮札に限らず、その地域の寺社札が多かった。この乱舞が倒幕派の政治活動に利用される面もみられた。

執筆者: 酒井一

参考文献

  • 田村貞雄『ええじゃないか始まる』 1987 青木書店
  • 『西宮市史』第2巻 1960
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