桜井神社

さくらいじんじゃ
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』

  尼崎藩主桜井松平氏の祖・桜井信定および松平氏の歴代尼崎藩主7柱を祭る神社。『尼崎志』によれば、1882年(明治15)創立許可を受け遷座、翌1883年5月、南城内の西大手橋東詰に社殿落成。また同書は、その前身は同地にあった信愛社で、旧藩士が藩祖を祭る講社のごときものであろうと推定している。本町通商店街の中心部に位置し、かつては境内にも露店が並び毎夜人混みでにぎわったと伝えられる。

  戦後、国道43号の用地となったため、1961年(昭和36)4月開明橋東詰の現在地に遷座した。現在の末社は瓢箪山稲荷社・出雲社・多賀社・愛敬〔あいぎょう〕3社。守家の太刀をはじめ同社に伝えられた藩ゆかりの文化財は、現在尼信博物館に寄託されている。また境内には、松平忠告の句碑がある。

執筆者: 地域研究史料館

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