田能村荘

たのむらのしょう
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』

  室町時代からあった荘園、荘域は現在の田能と伊丹市口酒井・森本・岩屋の一部が含まれる一帯あたりか。土豪田能村氏が支配した同荘は、当初は橘御園内の名田を中心に形成された小規模な村落の一つであった。ついで、春日大社をはじめ各社寺領が入り組んだ当地域の複雑な支配関係をこえて小村落が地縁的に結合する動きをふまえて、領主田能村氏を核に村落内の小士豪が集まってより大きな村落へと発展した。田能村大和守没落後は春日社領に一部割譲されたが、大部は橘御園として存続した。

執筆者: 田中勇

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