都市地主

としじぬし
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』

  広義には都市に居住して耕地・宅地・山林などを所有する不在地主をいうが、狭義には都市の宅地を比較的大規模に所有して借家・借地人に貸し付ける地主をいう。狭義の都市地主の実態は調査が少なくて一般にはよく知られていないが、尼崎町と、その隣接市街地である別所村の場合は特別の調査がある。宅地所有者のうち自宅以外の貸地をもつと考えられる3反(900坪)以上所有者数は、尼崎町では1879年(明治12)、1888年1916年(大正5)にそれぞれ5戸、17戸、19戸と増加、また別所村でも0戸、3戸、5戸と増加している。これらの都市地主は周辺農村にも広く耕地を所有する不在地主であることが多い。

執筆者: 山崎隆三

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