改正地券

かいせいちけん
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』

  地租改正の結果地価が確定して村々から一筆限地価取調帳が提出された段階で(市域では1877年・明治10末以降)交付された地券で、さきに交付されていた壬申地券はこれと交換で回収された。この地券は田畑宅地の一筆ごとに作成され、券面は薄青色で「大日本帝国政府」と記した枠が印刷され、地名・地番・地種・地積・地価額・地租額および所有者名が記されている。所有者が売買等で異動があると地券の裏面に新しい所有者が記入され、所有権が確認される。1887年(明治20)2月登記法施行後、登記制度が整備されたので、1889年3月から地券による所有権確認は廃止となった。

執筆者: 山崎隆三