武庫之荘南部土地区画整理事業

むこのそうなんぶとちくかくせいりじぎょう
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』

  北は阪急電鉄神戸線から南はJR東海道本線まで、東は都市計画道路道意〔どい〕線から、西は同じく尼宝線までの151.1haを対象に、公共団体(市)により1962年度(昭和37)から1978年度まで施行された。事業費は30億800万円。1970年4月の阪急電鉄武庫之荘駅南口開設にあわせて、その南側に幹線道路や生活道路を網の目状に配置し、中学校等の教育施設、大井戸公園(2.6ha)を含む公園10か所を設け、水道・ガス等の都市供給施設を完備した戦後施行の最も理想的な街づくりとして竣工した。事業は高度成長期の宅地需用の最盛期と合致したこともあって、土地所有者の減歩負担も高率(28.3%)であったにもかかわらず、土地権利者・行政双方が開発利益を享受した最後のものといえる。

執筆者: 枝川初重

参考文献

  • 『阪神間都市計画武庫之荘南部土地区画整理事業 事業誌』 1981 尼崎市

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